西日本政経懇話会

北九州第569回 QPS研究所の大西社長/衛星開発 地場企業と連携

西日本政経懇話会1月例会が19日、小倉北区のホテルであり、福岡市の衛星開発ベンチャー「QPS研究所」の大西俊輔社長(35)が「九州発世界トップレベルの人工衛星によるデータビジネスとは」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

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 宇宙産業の世界の市場規模は2019年に40兆円だったが、40年には120兆円になると予想されている。現在の日本の市場規模は1兆2千億円で、政府は30年代の倍増を掲げる。人工衛星やロケットの部材を作る宇宙機器分野、衛星から取れるデータを活用する宇宙利用分野が活性化する

 QPSは九州に宇宙産業を根付かせようと、九大の元教授らが05年に設立した。地場企業と連携して小型人工衛星を作っている。実現したいのはリアルタイムに更新される地図。衛星から地表に飛ばし跳ね返ってきた電波で、高い分解度の地表の画像を作る。遊園地や道路の混雑状況のほか、災害時の被害状況把握などへの活用が期待される。
 昨年1月に打ち上げた2号機からの画像取得に成功した。今年は4機の打ち上げを計画しており、38億5千万円を資金調達した。25年以降を目標に計36機を打ち上げ、地球のどこでも10分ごとに観測できるようにしたい。 (横田理美)

2022年(令和4年)01月20日

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