西日本政経懇話会

福岡 508回「メディア権力監視を」立教大の逢坂氏が講演

逢坂巌 福岡 西日本政経懇話会の5月例会が29日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、立教大兼任講師の逢坂巌氏が「安倍政権とメディア~戦後年目のジャーナリズムと政権~」と題して講演した=写真。

 逢坂氏は、安倍晋三首相が「メディアからの批判をしのげなかった第1次政権時の経験を踏まえ、対策を相当、学習している」と分析した上で「情報を出す相手を選別するなどしてメディアを分断させ、まとまりをなくしている」と指摘。「全体的に言えば、ジャーナリズムが弱くなってきているのではないか」と懸念を示した。

 1年ごとに首相が交代していた以前の状況に触れ「安定しているからいいという意見もあるが、ジャーナリズムが首相の手の中で転がされていることは非常に危ない」と強調した。メディアが権力に迎合して戦争へと向かった1930年代以降を参考に挙げ「放っておけば権力は腐敗し、暴走する。ジャーナリズムには権力を監視する役割がある」と期待を込めた

=2015/5/30西日本新聞=

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