久留米545回「改憲勢力3分の2 困難」/高瀬氏が参院選展望
西日本政経懇話会6月例会が17日、久留米市であり、名古屋外国語大教授の高瀬淳一氏が「参院選の展望と安倍政権の課題」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
衆参同日選がなくなった理由は、参院選だけでも自民党が勝つ見込みがあるから。衆院を解散すると思わぬことも起きる。今回も急に年金の話が出て風向きが変わってきた。
参院選は、与党で過半数に達するのは確実とみる。野党は候補者を統一して戦うが、野党ブームが起きる状況にない。安倍内閣の支持率も下がらない。朝日新聞の世論調査は厳しく出るが、それでも40%以上ある。とはいえ、改憲勢力で(憲法改正の発議に必要な)3分の2を占めるのは難しいだろう。
官僚出身の議員は政策に詳しくても政局を動かす力がない。今の時代、国民の支持をかき立てる、多少の劇場型の能力がない人はリーダーをやってはいけない。 (片岡寛)
2019年06月18日