西日本政経懇話会

北九州第559回 「暴力団壊滅は道半ば」/県暴追センター藪専務理事

西日本政経懇話会の2月例会が18日、小倉北区のホテルであり、県暴力追放運動推進センターの藪正孝専務理事が「暴力団、その現状と課題」の演題で、講演した=写真。要旨は次の通り。
北九州 藪正孝.jpg 2011年以降、全都道府県で暴力団排除条例が施行されてから暴力団の勢力は減少を続けている。県内には五つの指定暴力団があるが、ピーク時よりも大幅に組員の数が減少した。北九州市ではこれまで、工藤会との関係を断とうとした事業者などが銃撃や襲撃、殺人などの事件に巻き込まれた。県は10年、全国で初めて事業者に暴力団への利益供与を罰則付きで禁じた暴排条例を施行した。
 多くの企業が工藤会との関係を断ち、市民は暴追パレードに参加。警察だけでなく、行政、住民、事業者のみなさんが勇気を持って行動してくれたおかげで県では一定の成果が出せた。暴力団の壊滅は道半ばだが、不可能ではない。暴力団の存在しない県を目指して皆さんと手を取り合って取り組んでいきたい。

(笠原和香子)

2021年(令和3年)02月19日

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