久留米537回 東京大大学院教授/久保氏が講演「米大統領の弾劾焦点に」
西日本政経懇話会の11月例会が21日、久留米市内のホテルであり、東京大大学院法学政治学科研究科教授の久保文明氏が「米中間選挙後のトランプ政権と日米関係の行方」と題して講演した。要旨は次の通り。
なぜ政治経験のないトランプ氏が大統領になれたのか。米国内の経済指標は非常に良かったが、実質所得が伸びない不満に加え、不法移民やエリート層への反感があった。白人のブルーカラー層がトランプ氏に不満のはけ口を見いだした。
中間選挙の結果がどんな意味を持つか。内政は民主党がトランプ氏の弾劾を開始するかどうかが最大の焦点だ。外交は強硬になるという臆測があるが、あまり変わらないのではないか。
トランプ氏は貿易と安全保障を露骨に絡める特徴がある。今後の日米の通商交渉では、意外にすぐ妥協してくるかもしれないが、違うかもしれない。 (片岡寛)
2018年11月22日