西日本政経懇話会

福岡540回 「西郷どん」は愛の物語/原口泉・志学館大教授/西日本政懇

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志学館大・原口泉教授

 西日本政経懇話会の福岡例会が20日、福岡市・天神の天神スカイホールで開かれ、鹿児島市の志学館大人間関係学部教授で鹿児島県立図書館長の原口泉氏が、「明治維新と西郷(せご)どん」と題して講演した。

 NHK大河ドラマ「西郷どん」の時代考証を担当する原口氏は、明治維新の立役者、西郷隆盛が、結婚と離縁を繰り返したことに触れ、「源氏物語をベースにして男女の愛の機微を丁寧に描くのが、原作者の作家林真理子さんの狙い。西郷役の俳優鈴木亮平さんはいわば光源氏なんです」と秘話を披露した。

 その上で「大河ドラマには社会的背景もある」と指摘。「テーマは人工知能(AI)時代。ゴールがあってマニュアルがあればAIが勝つ。しかし、ゴールが分かっていても苦悩するのが人間。そんな人間的な世界を描くのが『西郷どん』なんです」と解説した。 (古川努)

2018年4月21日

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