西日本政経懇話会

久留米第565回 JAXAの上村氏が講演/「宇宙利用が当たり前に」

西日本政経懇話会9月例会が17日、久留米市であり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)

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上村俊作氏が「共創しよう。宇宙は、世界を変えられる」をテーマに講演した=写真。上村氏は鹿児島市出身。JAXAでは民間と連携し、宇宙ビジネス創出に取り組んでいる。要旨は次の通り。
 気象衛星で台風の状況を調べ、放送衛星で大リーグ中継を見るなど、宇宙は身近な存在になった。世界の宇宙分野の市場規模は40兆円だが、2040年には波及効果を含め100兆円を超えると言われる。宇宙利用が当たり前になる。
 国内の宇宙ベンチャーは50社超あり、この5年ほどで急速に増えた。こうした中、JAXAも開発して民間に渡すのでは時間がかかるため、企画段階からの「共創」を始めた。
 衛星のデータ利用も多様化した。大手スーパーは駐車台数から店舗業績を予測し、鉄道会社は地面の変化を見て災害リスクを把握する。ただ、画像解析する人材が足りていないという課題もある。
 (野村大輔)

2021年(令和3年)09月18日

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