筑豊第580回 米大リーグに学ぶ成功術/タック川本氏が講演
西日本政経懇話会の11月例会が11日、飯塚市内であり、国際ビジネス&スポーツアナリストのタック川本氏が「メジャーリーグに学ぶ必勝の成功術」と題して講演した
=写真。川本氏は米大リーグ3球団でフロント業務を担った。2002年には初のワールドチャンピオンとなったアナハイム(現ロサンゼルス)・エンゼルスに在籍し、優勝に貢献した。要旨は以下の通り。
米大リーグは球場で本物のプレーを見せ、ドキドキやワクワク感を与える「感動ビジネス」だ。全30球団が協力してブランド力を高め、国外試合などのPR活動を通じ、「世界」へ売り込もうとしている。
成否の鍵は、選手という「良い商品」をつくれるか。各球団は7~9軍まで擁している。月給の開きは大きく、入団したばかりの選手は十数万円だが、トップ選手は2億~3億円。年俸40億円超の選手もいる。
ただ、メジャー(1軍)に昇格できるのはほんの一握り。全球団で毎年計約2千人の選手が入ってくるが、95%は昇格できない。成功には、強い意志、高い規範意識、社会貢献も求められる。厳しい競争原理が「本物」を育て、ナショナルパスタイム(国民的娯楽)を盛り上げている。
(坂井彰太)
2022年(令和4年)11月12日(土)