久留米第579回 「インバウンドで新たな連携を」/西日本政経懇話会12月例会/牧氏が講演
西日本政経懇話会12月例会が21日、久留米市で開かれ、訪日外国人客の受け入れに尽力するインバウンド対策アドバイザーの牧香代子氏=写真=が「にぎわう仕掛けの作り方」と題して講演した。要旨は次の通り。
外国人観光客が増えている。私が活動する大阪では2009年に170万人だった訪日外国人数が、19年に1141万人となった。日本に来た外国人客のおよそ2人に1人の割合だ。
アジアは屋台や食べ歩きの文化があり、生鮮食品を扱う黒門市場など個性豊かな商店街が人気を集めている。
私は大阪・難波の「ウラなんば」と呼ばれる地域の活性化に携わった。飲食店の仲間を集め、店主の顔写真を載せたマップを作成。掲載店は年々増え、企業や商店街とも協力するようになった。黒門市場、道具屋筋の両商店街が100年超の歴史で初めて連携するイベントも実現した。
キーワードはインバウンドだ。日本人相手では生まれなかったコラボが、インバウンドでは知見がないため、新たに生まれている。コロナが収束したら、日本に来たい外国人はたくさんいる。言葉が通じるのか不安があるかもしれないが、「やさしい日本語」で受け入れるのも一つの方法だ。 (山下真)
2022年(令和4年)12月22日(木)