西日本政経懇話会

福岡542回 藪中氏「非核化交渉には日本も関与を」

 西日本政経懇話会の福岡例会が21日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、元外務事務次官で立命館大の藪中三十二客644c48ee23a810da05a5c604bedef204204fadaa.jpg員教授が「米朝首脳会談と日本外交の課題」と題して講演=写真。北朝鮮の非核化をめぐる今後の交渉に「日本も当事者として直接、関わるべきだ」と述べた。

 藪中氏は、米朝首脳会談で北朝鮮が約束した「完全な非核化」の費用について、トランプ米大統領が日韓が負担すべきだとの考えを示したことを挙げ、「日本も交渉には当然、関与すべきだ。外務大臣級の6者協議を日本が提案してはどうか」と述べた。また、拉致問題の解決に向けて、早急に日朝首脳会談を開催すべきだと主張した。

 安倍晋三首相の対米姿勢を「トランプ氏の懐に飛び込んで成功してきた」と評価しつつ、貿易問題など日米が対立する問題については「筋を通して主張すべきだ。米国がもし世界貿易機関(WTO)に日本を提訴するなら、日本も提訴すべきだ」と話した。

2018年6月22日

これまでの記事一覧