北九州第566回 「酒造り 政治とつながり」/西日本政懇例会/焼酎プロデューサー黒瀬さん 素管テーマ 政経懇話会
西日本政経懇話会10月例会が14日、小倉北区であり、焼酎プロデューサーの
黒瀬暢子さんが「思わず人に言いたくなる! 世界史、日本史と焼酎の美味(おい)しい
関係」と題し講演した=写真。黒瀬さんは鹿児島県南さつま市にある黒瀬地区の杜氏(とうじ)の子孫で、福岡市を拠点に焼酎の魅力を発信す
る活動を続ける。要旨は次の通り。
蒸留酒の歴史は紀元前3千年にさかのぼる。1400年代には琉球王国に蒸留酒が伝わった。黒瀬地区では明治期以降、個人による酒造りが禁じられ免許制になったのをきっかけに、酒造りが業界として発展した。酒造りと政治は綿密につながっている。
飢饉(ききん)や戦時中の食糧不足で九州でも麦焼酎が広がった。いろいろな焼
酎を飲んできたが、麦焼酎にはギョーザやうどんの小麦料理、米焼酎には和食、いも焼酎は煮物とよく合う。 (白波宏野)
2021年(令和3年)10月15日