西日本政経懇話会

福岡第568回 一橋ビジネススクールの一條教授/DXの必要性と本質を語る

西日本政経懇話会の1月福岡例会が29日、福岡市内であり、一橋ビジネススクールの一條和生教授がデジタル技術を使って変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマに

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企業変革としてのDX」と題して講演した。DXは大きな変化や覚悟を伴うもので「社長の最重要経営課題として取り組むべきだ」と訴えた。
 一條教授は、不安定、不確実、複雑、曖昧の頭文字をとった「VUCA(ブーカ)」の時代であるとし「日本企業は市場などの分析に過度に依存してきたが、これから求められるのはデザインする力(構想力)だ」と語った。
 日本はDXで世界的に後れを取っており、人材の国際経験の少なさや組織の意思決定の遅さが足かせになっていると指摘。DXそのものが目的化している現状もあるとし「未来を創造する手段であることを忘れてはいけない」と指摘した。
 デジタル技術で効率化を図るデジタイゼーション、新たな価値を提供するデジタライゼーションの先に、企業を大変革するDXがあると解説。「とにかく顧客視点で考え、小さな成功を重ねていくことが重要」と訴えた。 (仲山美葵)

2021年(令和3年)01月30日

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