西日本政経懇話会

福岡543回 「選択肢を示す政治を」/共同通信論説副委員長、川上氏

 西日本政経懇話会の福岡例会が17日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、共同通信社論説副委員長の川上高志氏がc8b117d0c1b786e72e6a881f2355f5e2d625f786.jpg「安倍政権の展望と日本政治の課題」と題し講演=写真。安倍晋三政権の1強状態を踏まえ「選択肢のある政治が求められ、自民党総裁選や参院選で、選択肢を示せるかが最大の焦点だ」と述べた。

 川上氏は安倍政権の経済政策は地方への恩恵が乏しいなどと指摘し「現状に代わる選択肢を示さないと政治家に緊張感は生まれず、有権者の選ぶものがなくなる」と危ぶんだ。

 3選を狙う安倍首相の国会戦略について、参院の議員定数を6増する公選法改正案の成立を急いでいることを挙げ「参院に影響力があり、総裁選の態度を明確にしていない竹下派の要求に応えようとしている」と分析。一方、西日本を襲った記録的豪雨のさなかに自民議員らが酒宴を開き批判を浴びたことを「党員の投票にどう影響するかだ」と述べ、3選へのマイナス要因になりうるとの見解を示した。

 参院選の野党の展望については「立憲民主党を中心にどれだけ多くの候補を立て、共産党と連携できるかが鍵になる」と述べた。

2018年7月18日

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