西日本政経懇話会

筑豊第548回高齢者の移動手段重要/宮木氏が講演_

 西日本政経懇話会9月例会が4日、飯塚市であり、第一宮木 筑豊.jpg生命経済研究所主席研究員の宮木由貴子氏が「人生100年時代とモビリティを考える」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 なぜ高齢者のモビリティ(移動手段)が重要か。年金の受け取りや買い物など自立した日常生活を送るため。コミュニケーション機会を創出することで生活の質が上がり、高齢者がいきいきと生活できるようになると医療や介護費用はかからなくなる。

 研究所の調査では、移動手段に不安がある高齢者は都市規模が小さいほど多く「町村」では7割。自ら運転する車以外の移動手段を早く提供したいと考える。

 自動運転には技術的限界や消費者の理解、法整備、ハッキングへのリスク対応、突発時のAI(人工知能)の判断など課題も多い。「人生100年時代」に必要なのは経済活動、つながり、健康。モビリティはこの三つに大きく関わってくる。 (座親伸吾)

2019年09月05日

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