筑豊505回 「公民連携が地域間競争の鍵」/西川氏が講演
西日本政経懇話会11月例会が9日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏が「筑豊《地方創生》戦略-“公民連携”が地域間競争を決する!」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
筑豊は土地が豊かで、古代から人が住んでいた。暮らしやすい土地なのに、現在人口減少が進んでいる。マイナスの変化をチャンスに変えるには、固定観念や過去の成功体験を捨てる必要がある。
国民1人当たりの年間消費は124万円に上る。人口が1人減ると経済がそれだけ縮小する。企業誘致や公共投資などの振興策があるが簡単ではない。今後は行政と民間が協力する「公民連携」が重要だ。国は宮城県の仙台空港の運営を来年、民間委託する予定だ。国鉄も電電公社も民営化された。ただ、何でも民営化すればいいわけではない。バランスが大切だ。
観光で活性化した町は、どこも景観を整備して回遊性を高めている。北九州市は門司港の古い建物を生かし、新しい建物もレトロ調にしている。筑豊も飯塚市の嘉穂劇場や嘉麻市大隈の古い街並みが残っている。同じことができるはずだ。
=2015/11/10 西日本新聞=