西日本政経懇話会

筑豊第599回 高まる岸田責任論、ポスト岸田は 西日本政懇7月例会 城本勝氏講演

筑豊 城本.jpg 西日本政経懇話会7月例会が17日、飯塚市であり、元NHK解説副委員長で政治ジャーナリストの城本氏=写真=が「岐路に立つ自民党政治~ポスト岸田と自公政権の行方」と題して講演した。要旨は次の通り。
 内閣支持率の低迷が続いている。NHKの世論調査では25%だったが、特に気になったのは、自民党支持層で49%だったこと。政治資金パーティーを巡る裏金問題を機に急速に下がっており、かなり厳しい状態だ。自民は4月の衆院補選以降、党の牙城でも敗北が続く。「岸田文雄総理では選挙でてない」という見方が広がり「岸田責任論」が高まっている。
 7日に投開票された都知事選では、前回より投票率が大幅にアップした。(政党に頼らず)立候補した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏を強く支持した若年層が投票率を押し上げたと言える。つまり、若年層は既成政党を全く支持していないことがはっきりした。
 一般的な自民の議員の多くは、無党派層や若年層からの支持を取り戻す必要性を感じている。私のポスト岸田の本命は、石破茂元幹事長。対抗馬は、「自民のイメージを変える」ために少なからず支持を集めるであろう上川陽子外相、大穴は小林鷹之前経済安保担当相か。世界の流れを見渡すと、昔ながらの永田町の数合わせや好き嫌いで決めていて大丈夫か、正直疑問だ。 (吉田真紀)

2024年(令和6年)07月18日(木)

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