西日本政経懇話会

福岡第607回 政治の状況 都知事選で一変/蓮舫氏敗北 立民の勢い止まる/政治ジャーナリスト 鮫島氏講演

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 西日本政経懇話会7月例会が11日、福岡市博多区のホテル日航福岡であり、元朝日新聞記者で政治ジャーナリストの鮫島氏が「この秋、政治が動く!」と題して講演した。要旨は次の通り。
 東京都知事選の前後で、政治の状況は一変した。現職の小池百合子氏と前参院議員の蓮舫氏による「女性政治家対決」とみられていたが、そこに前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が割って入った。
 小池氏は前回の都知事選よりも人気を落とし、蓮舫氏はコアな支持層以外に浸透しなかった。「政治屋の一掃」を掲げた石丸氏の躍進は、自民党や立憲民主党といった既存政党への不信感の裏返しだと感じる。
 蓮舫氏が得票数で3番手になり、政治資金パーティーを巡る裏金問題で自民党を追求していた立憲民主党の勢いが止まった。都知事選で小池氏を破っていれば、政権交代の機運は最高潮に達しただろう。石丸氏にも惨敗したことは痛手だ。
 自民党の総裁選はどうなるか。知名度のある人物や若手の名前が取り沙汰されている。裏で糸を引く人物もおり、既に決選投票を見据えた駆け引きも始まっている。 (鶴善行)

2024年(令和6年)07月12日(金)

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