西日本政経懇話会

久留米第563回 新聞博物館の尾高館長が講演/コロナ禍で軽視されるファクト/「共通の言論空間で対話を」

西日本政経懇話会6月例会が17日、久留米市であり、ニュースパーク(日本新聞博物館、横浜市)の尾高泉館長が「新型コロナと情報とわたしたち」をテーマに講演した。要旨は次の通り。
久留米 尾高泉.jpg インフォメーション(情報)とエピデミック(感染症の急速な流行)を合わせた造語「インフォデミック」が表すように、コロナ禍の社会は混乱している。
 不安から情報を求めたのに、インターネット上は真偽ないまぜの情報であふれ、逆に不安が増してしまう人も多い。デマを否定しようとして、知らないうちに拡散する側にもなる。
 最近の若者はニュースを検索しない。スマートフォンには自分好みの情報だけが流れてくるため、未知の情報や異論に出合わない。ファクト(事実)が軽視され、異論が交わる議論ができず、情報を巡って人々が傷つけ合う社会になった。情報の流通構造を理解し、対話のための共通の言論空間を作ることが大事だ。
 (野村大輔)

2021年(令和3年)06月18日

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