久留米第574回 田崎史郎氏が講演/気になる岸田氏と安倍氏の関係
西日本政経懇話会6月例会が30日、久留米市であり、政治評論家の田崎史郎氏が「参院選と、その後の政局を読む」と題して講演した=写真。田崎氏は時事通信社編集局次長や解説委員長を
経て、現在はテレビコメンテーターなどで活動している。要旨は以下の通り。
参院選で自民公明は軽々過半数を上回ってくる。野党では、議席数は立憲民主が多いだろうが、比例代表で立民と維新のどちらが野党トップになるか、ふたを開けないと分からない。
岸田政権は今後、防衛費増強と子育て予算の倍増、気候変動問題をやる。大変なのは安倍晋三元首相との関係。安倍さんの秘書官だった防衛事務次官の交代で安倍さんは怒った。岸田さんはしれっとしている。
思い出すのは田中角栄氏と中曽根康弘氏の関係。角栄氏や安倍さんの方が大きく見える時もあるが、やはり最大の権力を持つのは首相。安倍さんにとって岸田さんほど自分の言うことを聞いてくれる人はいない。どれだけ自分の意志を通させようとするか。争いが始まる。 (大矢和世)
2022年(令和4年)07月01日