筑豊 500回 「重心低く自然体がいい」/スポーツメンタルトレーナー 高畑氏講演
西日本政経懇話会の5月例会が25日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキであり、スポーツメンタルトレーナーの高畑好秀さんが「固定観念を打ち破りアイデアや発想を生み出す思考法」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
スポーツで精神面は重要だ。心の不安や恐怖が体に影響を及ぼす。
マイナスイメージを持って体を動かしても力は出ない。プラスイメージを頭に描くといい結果が出る。
野球で無死満塁だったら投手はピンチだが、打者も「打たないと」という重圧がある。無死満塁という事象があるだけで、自分で不利と思えば最初から負けてしまう。
人間はメンタルで重心の位置さえ変わる。意識を頭の方に置くと、簡単に持ち上げられてしまう。だが足の方に意識を集中すると、重く感じるようになる。緊張することを「上がる」と言うのはこのことだ。昔の人は、へその下の丹田(たんでん)に意識を集中するように言ったが、理にかなっている。
「頑張ろう」と思うと力んで実力を発揮できない。自然体でいる方がいい結果が出る。スポーツだけでなくビジネスや人間関係でも言えることだ。
=2015/5/26西日本新聞=