西日本政経懇話会

北九州第530回 地方は自己決定を/西日本政懇で北川元知事

地方は自己決定を 北川元知事が講演 

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 西日本政経懇話会の4月例会が12日、小倉北区のホテルであり、元三重県知事で早稲田大名誉教授の北川正恭氏が「地域の構造改革とその処方箋」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 県や市町村が国の仕事を下請けする「機関委任事務」の制度が2000年に全廃され、地方は大きく変わった。それ以前は中央集権時代の旧弊で、自治体は執行だけする組織。地方に「政治」なんてなかった。

 地方分権への流れを経て「地方は自らまちや仕事をつくろう」と生まれたのが地方創生の考え方。ただ、公務員は改革を起こしにくい。民意を反映した議会が動かなくてはならない。議会を動かす力は市民にある。

 人口減少などの地域課題は「お任せ政治」が招いた結果ともいえる。自己決定と自己責任で問題解決に動いてこそ、地方創生の花が開く。 (諏訪部真)

2018/4/13

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