福岡第603回 まずは身を守る行動を 建物の耐震化、考えて
西日本政経懇話会3月例会が21日、福岡市中央区であり、西日本新聞社会部の長谷川彰特別編集委員=写真=が「相次ぐ地震、豪雨~後悔しない備え」の演題で講演した。要旨は次の通り。
地震がいつ起こるのか、今の技術では予測することができない。被害を防ぐには、建物の耐震化を進めていくしかない。
耐震性が不足する建物は年々減ってはいるものの、まだ相当数が残っている。行政が(耐震化の)費用を助成する場合もあるが、(費用などの)ハードルが高ければ、屋外に設置するシェルターを購入する手もある。地震で建物が倒壊する「最初の一撃」から身を守ることが最も大切だ。
津波のリスクも忘れてはいけない。日本海側で地震が起きれば、福岡市にも30分以内に第1波が来ると予想される。警報が出たら、できるだけ海岸から離れると頭に入れておいてほしい。 (平峰麻由)
2024年(令和6年)03月22日(金)