久留米536回 「多様な選択肢の提示を」/小安氏が講演
西日本政経懇話会の10月例会が30日、久留米市であり、WillLab代表取締役の小安美和氏が「これからの働き方改革」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
人手不足が企業の成長の足かせになっている。国内で働く意欲があるのに働いていない人が428万人、うち女性が315万人を占める。第1子の妊娠、出産で辞める女性が5割。これは誰か一人の問題ではなく、日本全体の課題だ。
育児や介護を理由に辞めた人を囲い込み、働ける多様な選択肢を提示すべきだ。もはやフルタイムで働く人だけでは企業は回せない。働き方改革とは、単なる長時間労働の削減ではなく、性別や世代を超えて生き生きと働ける社会をつくること。企業の環境整備や経営者の意識改革が必要で、2030年、40年を見据えた改革に取り組んでほしい。 (片岡寛)
2018年10月31日