西日本政経懇話会

筑豊第620回 イラン態勢維持 米の誤算/ 西日本政経懇話会/ 千葉大酒井センター長が講演

筑豊 酒井.jpg 西日本政経懇話会の6月例会が11日、飯塚市であり、千葉大グローバル関係融合研究センターの酒井啓子センター長が「拡大・深刻化する中東戦争 イランとイスラエルの行方と中東再編の可能性」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 米国、イスラエルとイランの戦争は3カ月を超えたが、当事者もこれほど長引くとは思っていなかったと思う。
 米国の誤算は、イランの国家体制が強固だったことだ。(マドゥロ大統領を拘束した)ベネズエラでの「成功体験」があるので、最高指導者のハメネイ師を殺害すれば、すぐに終わると思っていたのだろう。だが、実際には官僚機構がしっかりしており、体制は崩壊しなかった。想像以上に武器も備えていたようだ。
 今回の戦争の起点にあるのは、2023年にパレスチナ自治区ガザで始まったイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘。イスラエルは、ハマスを支援しているイランを倒す必要があると考え、対イランの戦闘を推進した。イスラエルのネタニヤフ首相が、領土拡張を主張する宗教右派政党と連立していることも、中東を巻き込む戦闘の背景にある。 (金田達依)

2026年(令和8年)06月13日(土)

これまでの記事一覧