西日本政経懇話会

筑豊第527回 人工知能システムを地域高齢社会に生かす」と題して講演した東京大名誉教授の伊福部達氏

b7f67049cac7670d4aff6bb8109855b5b69e5205.jpg 西日本政経懇話会11月例会が13日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、東京大名誉教授の伊福部達氏が「人工知能システムを地域高齢社会に生かす」と題して講演した。

 研究している福祉工学とは、生活を送る上で重要な感覚、脳や運動機能が失われたり、衰えたりした人を医療と福祉を結びつけて支える分野。社会に参加し、仕事ができるように、情報通信技術(ICT)やロボット技術を生かしている。

 2010年には、65歳以上の高齢者が20%を超えた。やがて40%になると予測される。高齢化時代に合った科学技術を構築するため、国立研究開発法人「科学技術振興機構」(JST)から助成を受け、10年から19年まで研究を続ける。

 テーマは「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」。福祉技術を生かして高齢者の社会参画を促す一方、高齢者の経験や知識、技能を社会の推進力とすることも考える。認知症対応の対話ロボットの実験や、人工知能システムによる健康管理などを進めている。

 地域それぞれに特色がある。地域の情報を基にしながら、高齢者を支援する仕組みを作っていくことが大切ではないか。

2017年11月14日

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