西日本政経懇話会

筑豊524回「最後まで騒がせて終わる」渡部氏トランプ政権を語る

94ad39ce6e120dcc16c010dd5915a5605da79a9a.jpg西日本政経懇話会7月例会が27日、飯塚市片島のパドドゥ・ル・コトブキであり、笹川平和財団特任研究員の渡部恒雄氏が「トランプ大統領と今後の日米関係・安全保障」と題して講演した。要旨は次の通り。
 ドナルド・トランプ大統領は「アメリカ・ファースト」(アメリカを第一に)という主張で大統領になったが、実際のところは自己愛の強い「トランプ・ファースト」。その点を理解して付き合うことが重要だ。
 トランプ氏の周囲で影響力が強いとされるのが娘婿のジャレッド・クシュナー氏(大統領上級顧問)と、スティーブン・バノン首席戦略官兼大統領上級顧問。バノン氏はワシントン主体の政治を否定する「壊し屋」を自任するなど注意が必要だが、クシュナー氏と日本とは以前からパイプがあり義父の〝暴走〟の歯止めになることも期待できる。
 日米の首脳については、安倍晋三首相はトランプ氏と良好な関係を築いており、マイク・ペンス副大統領と麻生副総理を議長にした経済対話も始まった。ただ、トランプ氏の本質はエンターテナー。最後まで騒がせて終わるだろう。日本はあんまり変な動きをしないように注意を続けることが重要。現状では100%うまい対応をしていると思っている。 (糸山信)

2017年7月28日

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