西日本政経懇話会

筑豊第529回 米国「三大問題」どう対応/高岡氏が講演

6b783ce446b245d9c3a2539e7a326afe91962c65.jpg 西日本政経懇話会2月例会が8日、飯塚市のパドドゥ・ル・コトブキで開かれ、前在ヒューストン総領事の高岡望氏が「トランプ大統領のアメリカ-どうする日本」の演題で講演した。講演要旨は次の通り。 (座親伸吾)

 メディア対決で、大統領が第一の武器とするのがツイッター。既存メディアに頼らず、自分で情報発信する。フォロワー(読者)は4700万人。第二の武器が「フェイク(嘘(うそ))ニュース」。政権にとって都合の悪いニュースは、敵対的メディアが捏造(ねつぞう)した嘘と決めつける。メディアの報道にも本当に誤報があり、事態を複雑にしている。

 格差、不法移民、世界の警察官の三大問題で大統領の対応が問われる。技術革新でグローバル化が進展し、能力と機会に恵まれた人が巨万の富を得た。マイクロソフトやアマゾンなどが思い浮かぶ。先進国の労働者は、仕事を中国やインドの労働者に奪われた。安価な賃金と巨大な市場に米国企業が進出する。資本主義の中心地で格差が拡大したのは偶然ではない。

2018年2月9日

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