西日本政経懇話会

筑豊第616回 新たな対中関係 模索を/ 法政大 福田教授が講演

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 西日本政経懇話会の2月例会が13日、飯塚市であり、法政大の福田円教授が「日中関係の現状と展望」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 中国は政治・経済や軍事面で日本より存在感を増した2010年代以降、積極的に自国を大国と認識し、その意識に基づく主張や外交を始めた。
 その中の一つが台湾問題。統治したことのない台湾について、「内政問題」として植民地統治を行った日本の関与を嫌う。これは日本周辺の平和を理由に中国の内政に干渉した日中戦争と重なって見えるためだ。
 昨年11月、高市早苗首相が台湾有事は「存立危機事態になり得る」と国会答弁したことを機に日中関係は悪化した。中国は発言撤回を求めているが、するべきではない。ただ、日本は軍国主義化しておらず、「内政問題」という主張に一定程度配慮を示し、習近平政権が「懸念は解きほぐされた」と思える状況をつくらないと関係改善は難しい。
 日中の貿易量は減少。対中投資も減っている。中国にとって日本の重要性が著しく下がり、外交手法も変わる中、どうやって新しい関係を築くか考えないといけない。(金田達依)

2026年(令和8年)02月15日(日)

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