西日本政経懇話会

福岡第535回 軍事衝突回避へ日米中で議論を/宮本雄二氏が講演

995b27f460cdec71b24c4701119abde42401ec56.jpg 西日本政経懇話会の福岡例会が14日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、宮本アジア研究所代表(元中国大使)の宮本雄二氏(71)=写真=が「党大会後の中国-日本と世界の脅威か、チャンスか?」と題して講演。2期目に入り、1強体制を固める習近平総書記の政権運営を分析し、今後の展望を語った。

 習政権の長期化は「2期で成果を出さねばありえない。金融自由化などの改革ができるかどうか」と指摘。「経済はウィンウィンの関係が可能だが、軍事の共存は難しい。衝突の回避へ、日米中で早急に安全保障分野の本格的な議論を始めるべきだ」と述べた。

 また、「日本の政治家がきっかけを作りさえしなければ、歴史問題が日中関係を揺さぶることはもうない。食の安全、環境、医療、高齢者問題など、中国が抱える問題はどれも日本が先行しており、日中で共存関係を築ける」と強調した。

 (坂本信博)

2017年11月15日

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