福岡534回 「北朝鮮を巡る情勢」/宮家邦彦氏が講演
西日本政経懇話会の福岡例会が13日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦氏が「力の大真空と日本の安全保障」と題して講演=写真。北朝鮮の核・ミサイル問題について、米国と中国が北朝鮮政策について一致点を見いだすことが解決の鍵になるとの見方を示した。
トランプ米大統領は北朝鮮への強硬姿勢を示しているが、実際は先制攻撃は避けたい立場で、北朝鮮、韓国も同様と強調。「それぞれ合理的判断をすれば戦争は起きない」とした。ただ「誤算が起きる可能性はある」とし、核弾頭付き大陸間弾道ミサイル(ICBM)が完成するとされる数年後までの米中関係の進展に期待。「中国が北朝鮮に圧力をかける政策に転換し、核開発が無意味だと北朝鮮に分からせる必要がある」と述べた。
2017年10月14日