西日本政経懇話会

福岡第623回 戦うしか選択肢ない/共同・前キーウ支局長講演

福岡 小玉.jpg 西日本政経懇話会の1月例会が21日、福岡市のグランドハイアット福岡であり、共同通信社外信部次長で前キーウ支局長の小玉原一郎氏が「ウクライナ現地取材500日~戦場の報告と和平交渉の行方」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 前線のウクライナ兵士は高齢化しており、補充もなく疲弊している。戦地派遣が長期化し、早期帰還を求める家族らによるデモもあった。一方でロシア軍は人海戦術を展開している。
 ウクライナ軍は形勢逆転を図ろうと、小型船で渡河して敵の占領地域に上陸するなど危険な作戦も辞さない。生死の境にいる兵士らは緊張を強いられている。国家の存亡と自分たちの命がかかっており、彼らには戦うしか選択肢がない。
 ドローン兵器の導入によって、戦い方は大きく変わった。人工知能(AI)を搭載し、自ら標的を見つけて攻撃するドローン兵器の開発も進む。
 戦争はすぐに終わるような状況ではない。和平交渉は進展がなく、ウクライナ側が領土問題で大幅に譲歩すれば終わるという見方もあるが、多くの犠牲を払った国民が納得するのか疑問が残る。 (丹村智子)

2026年(令和8年)01月24日(土)

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