福岡第624回 対中関係、機運見極め修復を/法政大・福田教授が講演

西日本政経懇話会の2月例会が12日、福岡市のホテルニューオータニ博多であり、法政大の福田円教授が「日中関係の現状と展望」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
日本ではあまり報じられなかったが中国は昨年、「三つの80年」のキャンペーンを展開した。抗日戦争、国連創設、そして日本の台湾撤退からの80年。中国こそが戦後の国際秩序の担い手であり、台湾の主権を持っているとの主張だ。
高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁があったのはこの終盤の時期で、不当な内政干渉だと批判する機会を中国に与えてしまった。首相の発言内容は従来の政府見解と異ならず、撤回の必要はないと考える。
自民党の衆院選大勝で長期政権が想定され、中国は発言撤回の要求を徐々に変化させるはず。ただ、中国側は、日中戦争に進んだ日本の歴史や歩みと高市政権を重ね、再び軍事国家に向かうのではないかと見ている。緊張関係はすぐには収まらないだろう。
修復の機運を見極め、今後の対中関係の在り方を構想しておくべきだ。米国、欧州、東南アジアなどとの関係を深め、日本とはうまく付き合うべきだと中国に思わせる外交をできるかが鍵になる。 (森井徹)
2026年(令和8年)02月16日(月)





