西日本政経懇話会

福岡第619回 「日本政治のターニングポイント」/西日本政懇 共同通信・久江氏が講演

福岡 久江.jpg 西日本政経懇話会の9月例会が5日、福岡市であり、共同通信特別編集委員の久江雅彦氏=写真=が「石破政権と政治のゆくえ」と題して講演した。要旨は次の通り。
 今の政治は、まさに台風の渦のど真ん中だ。
 自民党は8日までに国会議員や都道府県連に総裁選前倒しの意向を調査する。現状では前倒しを求める声が過半数に達する勢い。石破茂首相は新総裁選出までのタイムラグを利用し、衆院解散をもくろむ可能性がある。ただし、解散する大義がないのが現状だ。
 総裁選への立候補が見込まれるのは、林芳正氏、小泉進次郎氏、小林鷹之氏、高市早苗氏、茂木敏充氏。彼らは水面下では動き始めている。ポスト石破は総裁選での勝利に加え、国会で首相に指名されるために野党の協力を取り付ける力も必要だ。
 7月の参院選は自民・公明党政権の終焉(しゅうえん)、多党連立への分岐点で日本政治のターニングポイントになった。新しい政権の枠組みとして有力なのは自民と親和性が高い日本維新の会が入る自公維の組み合わせ。国民民主党は支持母体の連合との関係で、連立入りは難しいだろう。 (野村有希)

2025年(令和7年)09月07日(日)

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