西日本政経懇話会

福岡533回 「内閣支持率のV字回復困難」伊藤氏が講演

8921d39156ca64de6edaaaa0d46d46d21826c4b0.jpg伊藤惇夫氏が講演 「内閣支持率の   V字回復困難」 

 西日本政経懇話会の福岡例会が11日、福岡市・天神の天神スカイホールであり、政治アナリストの伊藤惇夫氏が「安倍1強政治の行方」と題して講演した。

 伊藤氏は、森友・加計(かけ)両学園をめぐる疑惑で、安倍晋三首相の「おごり」が目立つようになり、7月の東京都議選の自民党惨敗が政権のターニングポイントになったと指摘。「自民党内の雰囲気は明確に変わり、だれも安倍1強とは言わなくなった。政権にとって支持率のV字回復は難しい」との見方を示した。

 衆院解散については、民進党に離党届を出した山尾志桜里衆院議員を巡る問題が自民に追い風となり、「10月22日投開票の衆院3補選で自民が3勝できる可能性が高まってきた。そのため、補選との同日選は恐らくない」と分析。その上で、天皇陛下の退位に向けた準備の関係から「来年4月以降は解散を打てない。やるとすれば来年度の予算成立直後がぎりぎりのラインだ。可能性としては、これからいつでもあり得る」と述べた。

2017年9月12日

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