久留米第619回 地域での信頼が重要」/多様性生かす経営で講演/大橋運輸の鍋嶋社長
西日本政経懇話会7月例会が13日、久留米市内であり、大橋運輸(愛知県瀬戸市)の鍋嶋洋行社長が「ダイバーシティ経営×健康経営 ランチェスター経営×人的資本経営―人が集まる仕組み―」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
大学卒業後、地元の信用金庫で勤務した後、妻の実家の運輸会社に入社した。赤字や債務超過が続いており、ないないづくしからのスタートだった。
(多様な人材をいかし、能力発揮の機会を提供する)ダイバーシティ経営に取り組み、女性が短時間でも働けるように勤務体系を整備。外国人採用は、最初は肉体労働だと敬遠されたが、地域課題に挑戦している会社だとメッセージを変えたら応募が増えた。障がい者雇用では障がい者個人の興味のあることに着目して仕事を考えた。LGBTQ(性的少数者)に配慮した取り組みも継続している。
以前は大手の協力会社として8割以上を占めた下請け業務は3%以下まで減らした。地域の高齢化に伴い、引っ越しだけだった個人向けサービスは生前整理や遺品整理にも広げた。地域課題解決を新事業の柱にすることは、ビジネスモデルに磨きをかけるのに有効だ。
警察と連携した特殊詐欺被害防止の啓発や地域健康セミナーなどの地域活動も続けている。中小企業は価格で勝負していたら厳しい。地域の活動を継続することで、信用や信頼を高めることが重要だ。
(岡部由佳里)
2026年(令和8年)07月15日(水)





