久留米第617回 性や生殖の権利、関心を/ジャーナリストの舟越氏/西日本政懇5月例会
西日本政経懇話会5月例会が13日、久留米市内であり、フリージャーナリストの舟越美夏氏が「未来に命をつなぐ女性たちの挑戦 企業による支援も増加へ」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
出産に関わる事項を自分で決める「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)」は、各国の習慣や宗教も絡む。だが、世界の意図しない妊娠は年1億2100万件。1日当たり800人が妊娠や出産の際に予防可能な原因で死亡している。
マダガスカル南部は男性優位な社会で、キリスト教や民間信仰の影響もあり、家族計画(避妊を通して、子どもをいつ、何人産むのか計画すること)に抵抗がある。女性の命と健康を守るため、男性を集めて教育し、大統領も家族計画の必要性を公言。超音波検査機を積んだ車で助産師らが巡回する「モバイルクリニック」も展開し、避妊相談や妊娠の経過観察もしている。女性たちに「自分の体は自分で守る」という自覚が出てきている。
国際支援は減少傾向だが、この分野で環境や社会に配慮する企業に投資する「ESG投資」や、財務的な収益に加えて社会的・環境的効果の創出を目的とする「インパクト投資」が注目されている。企業価値を高められ、増加している。経済分野からも関心を持ち続けることが変化を生むはずだ。 (岡部由佳里)
2026年(令和8年)05月15日(金)





