久留米第526回 「子どもに料理体験を」/「弁当の日」提唱、竹下氏が講演
西日本政経懇話会の11月例会が6日、久留米市であり、香川県の元小中学校長で、子どもが作る「弁当の日」提唱者の竹下和男氏が「食育と健全育成~『弁当の日』に託す夢」と題して講演した
小中学生や高校生に、一人で家族全員分の朝ご飯を作れるかと聞くと、手を上げるのは1%未満。将来の勝ち組になるには、勉強さえしていれば良いという親が増えた。料理をしないまま大人になれば、子育てを嫌がる親になる。
2001年に弁当の日を始めた。やると言った途端、親からブーイングが来た。子どもがやりたいと言っても親が止める。弁当の日を体験した子が親になり、わが子を台所に立たせている。人には環境を変える能力がある。子育ては苦痛や我慢ではなく幸せな時間。弁当の日の実践校は全国のまだ5%。支援してほしい。 (片岡寛)
2017年11月1日