久留米第618回 「思いに向き合う時間を」/地方創生で小林味愛氏が講演
西日本政経懇話会6月例会が24日、久留米市内であり、「陽(ひ)と人(びと)」(福島県国見町)代表取締役の小林味愛氏が「人口減少時代の地方創生~地域資源の価値化と若者・女性の選択を考える~」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
国家公務員やコンサルティング会社を経て福島へ移住し、現在は規格外の農作物に価値を付けて流通させたり、加工品の企画販売をしたりしている。地域の人とともに時間を過ごし、そこで出てきた願いに耳を傾けた。東京では地方創生をマクロの視点で考えるが、地域の人にとっては自分たちの生き方に関わることで、意思決定の質が異なる。
人にはアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)があり、意識せずに会社や地域の風土として定着することがある。気付こうとしないと、強みを伸ばす障壁となる。普段会わない人の話を聞き、自身の話を聞いてもらう機会を積極的に作ることが大事だ。
人口減少問題で、行政の施策がかみ合わないのは、本当は当事者の声を聞いていないからだ。出産や移住は一人一人の重要な意思決定で、(行政による)アンケートの選択肢で答えられるものなのか。うまく言葉にできない感情もある。それぞれの背景や思いに向き合う時間を取らないと、今ある政策も届かない。 (岡部由佳里)
2026年(令和8年)06月26日(金)





