久留米523回「北方領土、解決可能な領域へ」下斗米氏が講演
西日本政経懇話会の7月例会が6日、久留米市であり、法政大法学部教授の下斗米伸夫氏=写真=が「最新のロシア情勢と日ロ関係の今後」と題して講演した。要旨は次の通り。
プーチン大統領は、来年3月の大統領選で再選すれば、2024年まで任期が伸びる。そろそろ歴史に名を残すことを考えている。
石油価格は、ロシアを理解する上で一番分かりやすいパラメーター。価格低下で、日本、韓国、インドなどにLNGガスを輸出するメカニズムをつくる必要が出てきた。ロシアは約10年前からアジア政策を変え、「脱欧入亜」を図ってきた。
プーチンはほとんどの領土問題を解決してきた。今までの日ロ交渉と違うのは、完全なトップダウン。プーチンからすると、日本の協力は、努力をすれば解決が不可能ではない。北方領土問題は、解決可能な領域が開き始めている。 (片岡寛)
2017年07月07日