西日本政経懇話会

北九州合同518回本紙140周年記念/五木寛之さんが講演/「いまを生きる力」

 西日本新聞創刊140周年を記念した特別講演会が29日、福岡市であり、作家の五木寛之さんが「いまを生きる力」と題して、日本人のこれからの生き方を「愁い」をキーワードに説いた。

 西日本政経懇話会、西日本支店長会、パートナーズクラブ、地域フォーラムの4団体の合同例会を兼ねた講演会で約750人が出席。五木さんは自然の四季のように人生を「青春・朱夏・白秋・玄冬」の4区分で捉えた上で、民主主義国家として70年を超えた日本も人生に例えれば、これから「玄冬」の時期を迎えると位置付けた。

 明るさを追求し、「愁い」を敬遠してきた戦後日本の風潮に言及しながら、「玄冬の時に愁いは頭をもたげる。愁いは人間存在の根底に触れる大事な感覚であり、心に抱えて生きなくては」と語りかけた。cb6ea156dc02a5ba811ba9255f6e66f89fc8ce57.jpg

2017330

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