北九州521回シニア層の活用を/明治大、野田氏が講演
西日本政経懇話会の6月例会が8日、小倉北区のホテルであり、明治大大学院グローバル・ビジネス研究科の野田稔教授が「シニア層を活かす~一億総活躍時代を乗り切る秘策」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
少子高齢化が進む中、戦後のような急速な右肩上がりの成長は望まず、社会全体で人材活用を考え、小さなイノベーションを数多く起こすことが求められている。
例えばアフリカでは、ラクダの背中に冷蔵庫とソーラーパネルを乗せてワクチンを輸送する。イノベーションとは特別な発明だけではなく、今までにない新しい組み合わせも指す。
イノベーション人材として、若者ではない「気の若い者」の概念を提案したい。50、60代はまだ元気。会社を退職後も能力を発揮できるシニア層を、活用しない手はない。受け入れる企業側も今までの当たり前を捨て、社会として終身雇用を実現してほしい。 (諏訪部真)
2017年6月9日