西日本政経懇話会

北九州522回 利用し合える日中関係を/富坂氏が講演

 西日本政経懇話会の7月例会が5日、小倉北区のホテルであり、拓殖大海外事情研究所の富坂聰教授が「最新の中国情勢とfcc6afee3ab0bc3cf2abe49541bec6953e2584fb.jpg日中関係」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。

 習近平国家主席がトップになってから、中国はまるで別の国になった。汚職摘発の手は官僚のみならず、共産党の大物にまで及び、世界を驚かせた。

 習氏は父親が文化大革命で投獄されるなど、青年期に底辺から社会を見ていたため、腐敗政治に怒る大衆の声には強い危機感を抱いている。

 大衆路線とも呼べる政治姿勢の習氏は、日本にも穏やかな顔を向け始めている。従来の中国のリーダーとはまったく異なる発想だが、日本人はその認識がまだ薄い。この「追い風」を捉えて冷静に利害を分析し、互いに利用し合える関係を築かないといけない。

2017年07月06日

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