西日本政経懇話会

北九州第525回 消費喚起で経済にパワーを/西日本政懇で湯元健治氏講演

d53ca3cff6fcc0fb93502cd8b84c7f32293b6f35.jpg「消費の上昇必要」 湯元健治氏が講演 

 西日本政経懇話会の11月例会が15日、小倉北区のホテルであり、日本総合研究所副理事長の湯元健治氏が「内外経済の行方~グローバルリスクをどう読むか~」と題して講演した。要旨は次の通り。

 安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は、企業の業績向上など一定の評価はできる。しかし、業績回復で賃金がアップし、個人消費の上昇、設備投資の積極化につながらなければパワーが生まれてこない。

 人口減少はさらに進む。今後、外国人労働力を取り込む政策が求められる。技能実習生だけではなく、正規雇用を増やすことを考える時期にきている。

 国内市場が縮小する中で企業が増収増益を図るには、外に出て行くことが必要。アジアの新興国には新たなマーケットが見込める。「モノ」にサービスを付加するような独自の工夫で、イノベーションを引き起こさないといけない。 (諏訪部真)

2017年11月16日

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