西日本政経懇話会

北九州第613回 ウクライナ侵攻の現状と今後/「国際秩序壊す形での戦争終結でいいのか」/共同通信社外信部次長小玉原一郎氏講演

北九州 小玉.jpg 西日本政経懇話会1月例会が20日、小倉北区浅野のJR九州ステーションホテル小倉であり、共同通信社外信部次長で前キーウ支局長の小玉原一郎氏が「ウクライナ現地取材500日~戦場の報告と和平交渉の行方」と題して講演した=写真。要旨は次の通り。
 共同通信社は2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始を機に、より取材に力を入れるためキーウ支局を開設した。現在日本メディアで唯一キーウに支局を持つ。
 ゼレンスキー大統領は自身の作戦の成功を強調するが、実際は多くの兵士が過酷な戦況下で犠牲になっている。障害を偽り兵役を逃れたり、兵士の家族がデモをしたりするなど兵士不足による社会の分断も起こっている。
 一方、ロシア軍は軍から勧誘された受刑者や報酬目的の外国人、北朝鮮の兵士が戦闘に参加し、死傷している。彼らの多くは2週間ほどの訓練を受けただけで危険な最前線に送り込まれている。あるロシア軍兵士は取材に「くだらない戦争を早く終わりにしてほしい」とこぼした。
 現在アメリカの仲介で和平交渉が進んでいるが、内容はロシア側に配慮している。この戦争の終結が侵攻されたウクライナが譲歩する形で、国際秩序を壊す形で終わってもいいのか、みなさんにも考えてもらいたい。 (内藤梨花)

2026年(令和8年)01月22日(木)

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