聞き書きシリーズは１７日から、沖縄県の興南高野球部監督、我喜屋優さん（７３）による「人生のスコアボード」が始まります。
　
　沖縄に生まれた我喜屋さんは本土復帰前の１９６８年夏、興南高の主将として全国高校野球選手権大会（夏の甲子園）に出場し、沖縄県勢初の４強入りを果たします。２０１０年には同校の監督として、甲子園で九州・沖縄勢初の春夏連覇を達成しました。
　
　高卒後は社会人野球の大昭和製紙（現日本製紙）北海道でプレーし１９７４年の都市対抗野球で北海道勢初優勝。指導者としても活躍しました。駒大苫小牧高の夏の甲子園連覇では当時の香田誉士史監督に助言しました。
　
　パスポートを携えての甲子園出場、南国とは正反対の北国生活など、さまざまな逆境を乗り越えてきた我喜屋さん。選手にいつも伝える言葉は「試合に負けても人生のスコアボードは続く」。そんな我喜屋さんの半生を描きます。聞き手は佐賀総局の丹村智子です。