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アドバンス21体験記

アドバンス21体験記を話してもらいました。

福間 慎一

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福間 慎一

2001年入社/
16年目にアドバンス21を実施(記者部門)

01「アドバンス21」はどこで何をしたか。

 「日本のリバプール」――。今はあまり聞かなくなりましたが、福岡はよく、そう例えられてきました。私が大ファンであるThe Beatlesの4人の故郷である英国の港町と同様に、福岡も多くのアーティストを輩出した港町。2002年に始まった「ミュージックシティ天神」をはじめ、毎年9月は多くの音楽イベントが催されます。過去にさかのぼって積み重ねられてきた「福岡×音楽」を街づくりに生かす取り組みがもっとあってもいいのではないか。そんな思いから、The Beatlesの4人の活動拠点だった英国・ロンドンとリバプールを訪ね「音楽を通した街づくり」について考えました。

02印象深かった出来事や経験。

 ロンドンでは、公演を行ったホール、収録スタジオなどが残っていますが、ビートルズ好きが最も多く訪れる「アビ-ロード」を除いて観光スポットとしての仕掛けはありません。書籍やネットの記録を頼りに、宝探しのようにゆかりの地を訪ねました。

 リバプールは名実共に「ビートルズの街」。行政が博物館を整備し、民間事業者がバスやタクシーを使ったツアーを実施。特にタクシーツアーは個別の要望に細かく応じ、運転士が「学芸員レベル」で4人の歩みを語ります。生家や学校、教会など4人に関連する場所には碑文などがきちんと掲示してあり、「巡礼者」に親切な街でした。福岡には、日本国内やアジアで広く愛されたアーティストや歌が数多くあります。ゆかりの地を訪ねたい、というファンに応える仕掛けをもっと充実させられれば、観光と文化の両面で街の魅力をさらに高められるかもしれないと感じました。

03「アドバンス21」を通じて感じたこと、今後に生かしたいこと。

 入社10年を過ぎて仕事の山に埋もれそうな毎日を送る中で、「やりたいことをやっていいよ」と会社から数週間の時間と幾ばくかの「資金」を提供してもらえる――これほどありがたい制度はありません。業務に関連していても、全く関係なくてもお構いなし。旅そのものはもちろん得がたい経験となりましたが、一方で仕事から離れた空間に身を置くことで、自分の今後のキャリアや仕事の目標を再確認する、いい機会にもなりました。

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