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地域に寄り添い信頼されるメディアとして 西日本新聞社 代表取締役 社長田川 大介

地域に寄り添い信頼される
メディアとして

西日本新聞社 代表取締役 社長 田川 大介

 西日本新聞社は、来る2027年に創刊150周年を迎えます。1877(明治10)年、国内最後の内戦となった西南戦争の戦況を刻々と報じた筑紫新聞が源流です。以来一貫して、福岡を拠点に九州を代表する新聞社として歩んできました。紙齢を重ねる「西日本新聞」、ニュースサイト「西日本新聞me」「西スポWEB OTTO!」などのメディアを中心に、地域主権のジャーナリズムを堅持し、暮らしに役立つ情報を発信し、魅力ある地域づくりに貢献したいと願っています。

 メディアの状況が大きく変容するなか、私たち西日本新聞社・西日本新聞グループも、変えてはならないこと、変わらなければならないことの見極めが求められています。

 福岡・九州に軸足を置いた骨太でかつきめ細かな報道を、紙面で、デジタルをはじめ多メディアで展開していくこと。金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会をはじめ伝統あるイベント、美術展や音楽会などの文化事業、プロ、アマを問わず功績を顕彰する西日本スポーツ賞を継続すること。飲酒運転をゼロにする「TEAM ZERO FUKUOKA」、健康寿命を伸ばす「脳活新聞」など賛同が広がり喜ばれる企画に挑み続けること…。社会福祉法人西日本新聞民生事業団による助け合いの呼びかけ、公益財団法人西日本新聞文化財団が主催する西日本文化賞への協力とともに、地元の報道機関の責務だと考えています。

 大規模な都市開発への参画、不動産事業の拡大、新しい紙メディアビジネスの可能性を追求するためにグループ5社と本社の一部が合併して2022年に本格稼働した西日本新聞プロダクツ、西日本新聞メディアラボによる映像制作やインターネット事業の推進は、旧来の新聞社の殻を破るチャレンジです。

 時代は変わり、姿は進化しても、西日本新聞社が存立する意義は変わりません。「知る権利」を守り、一人一人が尊重される豊かな暮らし、地域をつくっていく。「私たちの九州 西日本新聞は地域づくりの先頭に立ちます」。この企業理念を新しくかみしめて、福岡・九州のために歩んでいきます。

2024年6月