西日本新聞社RECRUITMENT2018 西日本新聞社RECRUITMENT2018

地域の人々と
喜怒哀楽を共有する

若松支局 木村 知寛

2011年入社

01現在どんな仕事をしていますか?

北九州市若松区に住み、区民の一人として、地元の行事や頑張っている人の紹介、事件事故などを取材しています。 地域の人々と喜怒哀楽を共有しながら、街がより良くなるための情報を届けることが「1人支局」の使命。JR筑豊線の駅の一部無人化計画をめぐっては、区民の間から安全面に関する懸念の声が相次いでいるため、粘り強く取材を続けています。

支局にはフリースペースがあり、地元画家の展覧会や新聞の読み方講座なども開催され、まさに地域の交流拠点の機能も担っています。

02一番面白かった仕事、経験は?

夏の全国高校野球選手権大会の現地取材を二度経験し、全国制覇を目指して猛練習してきた高校球児たちの甲子園での奮闘ぶりを追い続けることができたのは貴重な経験でした。

普段の取材でもそうですが、スポーツ取材では特に、そのワンプレーにどのような思いが込められていたのかをより強く感じ取らないと、人の心を動かすような記事にはなり得ないと改めて気付かされました。額から大粒の汗を流す投手、強い打球に食らいつく野手、アルプススタンドの熱気―。よく観察した上でパソコンに向かうと、打ち込む手が止まらなくなるような勢いで記事を書くことができました。それができたのも、選手や当時チームを率いていた監督が取材で熱い思いを語ってくれていたからこそです。

「結果にはこだわりたい。その先には選手たちの将来がある」との監督の言葉が印象的で、その後、希望する大学への進学や就職の夢をかなえた選手たちのことは、今も当時の監督から聞かせてもらっています。大舞台を経て一段とたくましくなった姿を見続けて、私自身も胸が熱くなります。

03入社してからの最大の試練や失敗は?
それをどう乗り越えましたか?

初任地の佐世保支局時代、高校生が同級生を殺害する事件が発生し、警察担当だった私は昼夜を問わず捜査の進捗状況を追い続けました。少年事件は秘匿性が高く、取材は困難を極め、自分が知らない特ダネを他社に書かれたことも一度や二度ではありませんでした。

大学時代に刑事訴訟法、少年法のゼミで学んでいたこともあり、「少年事件をどう伝えるべきか?」と自問を繰り返す日々。報道が過熱する中、心掛けたのは、事件の背景に何があるのかということでした。加害少女の関係者の口は重かったですが、手紙を送るなどして私たちの真意を伝え、取材に協力してもらいました。

どう伝えるか-正直、今も明確な答えは見いだせていません。佐世保支局から若松支局に異動になった後も、さまざまな場面で悩んできました。これからも記者として目の前の事実を地道に追い、伝える努力を続けるしかないと思っています。

ある日のスケジュール

7:00
起床し、新聞各紙に目を通す。
8:30
家から徒歩5分で支局に出勤。通勤ラッシュとは無縁で快適。
9:00
前日の取材を深掘りする取材をして原稿を完成させる。午後の取材の準備も。
13:00
支局近くの飲食店で遅めの昼食。店主さんとの雑談の中にも取材のヒントがあることも。
14:00
担当する若松警察署や若松海上保安部などを訪れ、事件事故の近況などを確認。明日の紙面用の原稿があれば、急いで支局に戻ります。
18:00
終業後を見計らって取材先に話を聞きに行ったり、お酒を飲んだりして情報収集。
21:00
帰宅して夕食。デスクから原稿に関する問い合わせや紙面化する前の原稿チェックも済まし、就寝。

休日の過ごし方

大学卒業まで12年間柔道に打ち込んでいたこともあり、体を動かすことが趣味。写真は、地元の大学院に通う留学生に柔道を指導しているところです。マラソンも始め、支局近くの若松体育館で走っており、先日は大会にも出場しました。特に大きなニュースが飛び込むと体力勝負となるので、休日は努めて体調管理をしています。

家族で買い物に行くことも楽しみ。街を歩くと、車の移動では見過ごしてしまうちょっとした変化に気付くことが多いため、外を出歩くようにしています。

西日本新聞社って
こんなところ

私の原稿をチェックしてくれるデスクは親のような存在です。記事は書きぶりによって人を傷つけることもあり、少しのミスでも見逃せば厳しく指導されます。何度も怒られると心が折れそうになりますが、そういったときにはお酒を飲みながら悩みを聞いてもらいました。そのような環境で記者が育てられているからなのか、良い意味で家族のような雰囲気の中で仕事をしています。記者は1人で取材することがほとんどで、「『西日本新聞』という看板を背負った個人事業主」のようですが、いざ大きな事案が発生すれば、チーム戦となります。普段から横の連携を大切にしているので、ここぞというときの一体感は強いと感じます。

入社前、「人権の西日本」と評されていた西日本新聞に憧れ、「容疑者の言い分報道」「犯罪被害者の人権を考える」などのキャンペーン記事を手に取り読んできました。先輩方が人権と真剣に向き合い、積み重ねてきた歴史を紡ぐ一員として仕事ができていることを誇りに感じています。

「 込められた思いを感じ取らないと、人の心を動かす記事にはなり得ない 」

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