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「子育てと仕事」座談会

西日本新聞社の社員が子育てと仕事について語ります。

西日本新聞社では20代の社員のうち女性が過半数を占めており、ここ数年は、男性社員も女性社員も育児をしながら活躍しています。これから社会人になるみなさんに代わって、2016年に入社したばかりの野依史乃が先輩たちに話を聞きました。

お客さまセンター部次長

中村 昌子(なかむら・まさこ)

1992年入社。事業局勤務が長く、自社主催の展覧会やスポーツイベントの企画、運営を担当してきた。現在の部署では、新聞社の宣伝、PRなどを担当するほか、中間管理職として部下の仕事のフォローや社内調整業務もこなす。2006年に育児休業を取得。10歳の息子がいる。

報道センター生活特報部記者

河津 由紀子(かわづ・ゆきこ)

2005年入社。久留米総局、報道センター社会部などを経験。現在の部署では生活に密着した情報や、児童福祉、労働などをテーマに取材をしている。2012年に育児休業を取得。4歳の息子がいる。

報道センター都市圏総局記者

野依 史乃(のより・ふみの)

2016年4月入社。主に福岡の街ネタを取材している。最近では地元プロレス団体に体験入門するなど体を張った取材に果敢に挑んだ。今回の座談会では「やり手」で有名な先輩を相手に、本音を聞き出そうと率直な質問をぶつけた。

「仕事どころではなかった」復職

野依野依
入社してもうすぐ1年。今はまだ仕事のことで頭がいっぱいですが、私もゆくゆくは子どもを産んで仕事を続けて行きたいと考えています。でも育児って想像もつきません。お二人は育児休業中どう過ごされましたか?
中村中村
「仕事の感覚が鈍ってしまう」と思って、漢字検定を受けました(笑)。
河津河津
確かに。私も育休で指が衰えました。復職後1年ぶりにパソコンを触ったら、指が筋肉痛になりました。
野依野依
やっぱり睡眠不足になるんですか?
河津河津
なるよ。24時間、2~3時間おきに授乳しなくちゃいけないからね。
中村中村
そうだよね、夜中も起きているので、当時はサッカーのワールドカップ(ドイツ大会)を観戦していたな。時差があったのでリアルタイムで見られてよかったよ。
野依野依
復職されてからは、どのような働き方をしているんですか。
河津河津
育休から社会部に復帰した当初は、定時より1時間早く帰れるように「短時間勤務」という制度を利用しました。でも最初の1カ月は半分も出勤できなかった。子どもが何度も発熱して仕事どころではなかったです。その後は「始業時間の繰り上げ」、「時間外労働の制限」などの制度を利用して、平常時は子どもの保育園の送迎時間に間に合うよう働いてきました。
中村中村
うちは子どもが小学生なので、放課後は民間の学童保育に行かせています。保育園は親が働いていることが前提の世界だけど、小学校はお母さんが働いているかどうかは関係ない。だからうちは小学校に進学するタイミングで学童保育の環境が整っている地域に引っ越しました。ご夫婦が一軒家でやっている所で、ご飯も食べさせてもらえて、必要であればお風呂も入れてもらえるんです。

不自由さの中で学べることも

野依野依
育児と仕事の両立っていろんな方法があるんですね。大変だったことはありますか?
河津河津
子どもが発熱しているのに、どうしても外せない取材があったときかな。夫婦ともに仕事を休めない日もあり、実家を頼ったり親戚を頼ったりして「看病リレー」になるんです。そのことを「綱渡りを実感した」とコラムに書いたら読者から「子どもがかわいそう」と批判の手紙をもらって、落ち込んだことがあります。
中村中村
働くお母さんを世の中みんなが応援しているわけではないもんね。実際、保育園に子どもを迎えに行った時、部屋で子どもたちが「次は誰のお母さん?」「ぼくのママがきたよ!」というやり取りをしているのを見ると、胸が痛くなるよね。でもその時に保育園の先生から「お母さんの働く姿を見せてあげることも、子どもが将来生き方を考えるときに役に立つわよ」と言われたの。親が楽しく働くって大切なことだと思うよ。
河津河津
復職当時は「1年も休ませてもらったうえに迷惑かけて悪いな」とか「周りからどう思われているかな」と疑心暗鬼になっていました。夫にはストレスを、職場には迷惑をかけ、実家にも頼り、一体何のために働いているのかが分からなくなることもありました。でも今は周りがどう思おうがそんなのどうでもいいですね。母は強い(笑)
野依野依
私の実家も共働きだったので、働く母の姿を見て育ちました。「強い女性」という言葉はあまり好きではありませんが、子育てと仕事の両立には、芯の強さって大切ですね。中村さんも、復職は大変でしたか?
中村中村
私が育児休業を取った時代は、職場でも初めてのことだったので大事に扱われたんだよね。ありがたいことではあったけど、「出張は行かなくていいよ、他の人に頼むから」と言われて複雑な思いをしたことはありました。「母親としても中途半端だし、働き手としても自在に働ける他の社員と比べたら劣ってしまう」と、自己肯定感が下がってしまうことも。大事にされることと自分のキャリアを作っていくことのバランスについては、よく悩んだなあ。
河津河津
働けないストレスというのもありますよね。私も子どもが生まれる前は、やりたい仕事を自由にできていたのに、子どもの生活リズムに合わせて仕事をするようになると、「働きたい欲」というものが消化されなくなって、他人がうらやましくなったりする。
中村中村
でもその分、不自由さの中でいろんなことが学べるよね。「これしかできない私だけど、こんなことはできる。やり方を工夫したらこれもできる」と考えるいいチャンスになる。強制的であれ環境が変わるというのはよかったのかも。子どもが10歳になると、「子育てもこの先10年もないんだな」と思うようになるよ。

「親としての経験・視点」生かせる

野依野依
子育ての経験が仕事に役立つこともありますか?
中村中村
私は会社の宣伝をしている部署にいるんだけど、消費者の半分は女性で、その中には子育てを経験した女性もいる。私はその経験もあるので感覚が役に立つこともある。親としての経験、何かと両立する経験、視点はいろんな仕事に生かすことができるよね。
河津河津
私も独身時代にはほとんどお世話にならなかった国や自治体の制度に、母となった今は保育や医療という形でかなりお世話になっているんです。そういった面で、生活者に密着した感覚が生まれました。もちろん政局、社会情勢も追いかけるけど、そのひずみに生まれる生活者の影響まで目が行く能力は、子どもを産んでからの方が大きくなったなと思っています。
中村中村
それと子育てしていると、いつ休むか分からない危機感があるので、自分の仕事の情報を同僚と共有するスキルが身に着いたかな。チームで動く部署なので、誰かしらと自分の仕事を共有しておけば、何かあったときにフォローし合える。仕事の進め方や時間の使い方が効率的になった。
野依野依
同僚の理解や協力が大切なんですね。河津さん、記者の職場はどうですか?
河津河津
社会部時代、育児休業から復帰間もない女性記者が、残業時間を制限する制度を申請していたにも関わらず、夜10時まで残されていたことがありました。その時は、子育て中の記者数人で上司を呼び出して、制度について一から説明しました。そして、部署内の管理職全員に子育て支援制度について周知するメールをしてもらったんです。
中村中村
そうやって要望を言えば対応してもらえるのは、いいことだよね。
河津河津
社会部には、子育て中の女性記者が少ないので、開拓していくしかないんです。会社も、子育て中の女性を時間の融通の利く部署に押しこめていてはいけない。社会部のようにスケールの大きな部署ほど子育て中の女性の割合を増やして、働きやすい環境を作っていくべきですよ。子育て中の女性記者は長時間労働できないからといって能力がないということではないと思うんです。

男女関係ない

中村中村
これだけ子育てしながら働く女性が増えているのに、社会全体が「子育てに関わっていない男性レベルの働き方」が基準になっているのはおかしいよね。本来は子育て中の人もしていない人も双方が歩み寄って、少しずつ労働時間を見直せば生き方を変えるチャンスなのに、もったいないよね。
河津河津
前提として長時間労働ができて一人前という社会の風潮が問題なんですよね(怒)
中村中村
私より少し上の世代は「せっかく男性と同じ正社員で入ったんだから頑張らねば、私たちの権利を勝ち取らねば!」という切迫感があって、とにかく闘っているように見えていたけど、今はそんなことはないよね。野依さん世代は女性の方が多いくらいだもんね。
野依野依
そうですね。業界としても女性は増えていて、取材現場でも女性記者を多く見かけます。
河津河津
これって道を作る作業に例えると、男女雇用機会均等法が施行されて入社した世代がきこりなんですよ。斧でガンガン切り分けて、中村さん世代がブルドーザーで道を切り開き、私たち世代がでこぼこ道をロードローラーでおしなべていて。野依さんの世代がアスファルトを敷くんだよ。そして子育てしながら働くという道に男性も入ってきた。※西日本新聞社の男性社員の育休取得率は全国平均の4.5倍(2015年度)
中村中村
女性の働き方や子育てしながら働く大変さというのは、ぱっと見て女性の問題に見えるけど、男性の問題でもあるんだよね。女性活躍や育児支援の制度改善について、男性だけが集まって何が出来るか考える機会があってもいいと思う。
河津河津
この座談会にも、男性社員を入れるべきだったと思いますよ。
(人事部「すみません…」)
野依野依
女性ばかりが主張していてはいつまでも「女性の問題」扱いで、女性の手元から離れないですもんね。
河津河津
今は家族のあり方が多様化してきたので、それぞれの対応をしなくてはいけない。男性社員も「子育てさせろ!」と言ってますよ。でも世の中の流れとして育休を取ろうとすると「奥さんは何してるの?」と上司に言われる。育児支援制度って男性も女性も使えるのに。
中村中村
妊娠中は母体を保護する視点が大事だけど、出産後、育児と仕事の両立についての選択が女性にしか迫られないのはおかしいよね。
野依野依
働く全世代が男女関係なく「働き手」の当事者として、ライフイベントと仕事について、ひいてはワークライフバランスについて考えるべきですね。課題も見えてきましたが、先輩の実体験が聞けてよかったです。ここから学んで、自分も職場環境もよりよく変わっていけるといいですね。
育児休業

西日本新聞社では、子どもが1歳になる月の月末までの育児休業を取得することができます。法定より充実した制度で、2015年度の取得率は、男性12.1%(全国統計2.65%)女性100%(同81.5%)。

くるみん

西日本新聞社の子育て支援の取り組みは、厚生労働省より次世代育成支援対策推進法に基づく認定を受けています。

時短勤務

育児休業法で定める制度で、育児中の労働者は勤務時間を短縮することができます。西日本新聞社では法定より対象者の範囲が広く、小学校3年生までの子どもを育てる従業員に対し1時間の勤務時間短縮を認めています。

始業時刻の繰上げ

1日の勤務時間を変えることなく、2時間の範囲内で始業・終業時刻の繰上げ・繰下げすることができます。西日本新聞社では法定より対象者の範囲が広く、小学校6年生までの子どもを育てる従業員が制度を利用できます。

時間外労働の制限

育児休業法で定められ、残業時間が1カ月24時間、1年150時間を超さないよう制限する制度。西日本新聞社では法定より対象者の範囲が広く、小学校6年生までの子どもを育てる従業員が制度を利用できます。

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