文化面の連載随筆は作家の坂口恭平さんによる「その日暮らし」に続き、福岡市在住のプロレスラー、ＴＡＪＩＲＩ（たじり）さんの「プロレスの味わい」が３０日から始まります。
　
　ＴＡＪＩＲＩさんは１９７０年、熊本県玉名市生まれ。大学卒業後、会社員を経てプロレスラーになりました。小柄ながら、国内のプロレス団体で好勝負を繰り広げ、世界最大の団体「ＷＷＥ」（米国）では人気レスラーに。今年から九州プロレス（福岡市）に所属しています。文章にも定評があり、随筆や小説も手がける「文豪レスラー」の異名を持っています。
　
　随筆では、自らの半生のほか、レスラーには欠かせない食にまつわる話、３０カ国に及ぶ海外遠征でのエピソードを紹介します。題字とイラストは、福岡県太宰府市出身で岡山県在住のイラストレーター浜竹睦子さんが手がけます。ご期待ください。
　
　●筆者の言葉
　１９９４年のデビュー以来、プロレスという職業をなりわいとすることで数多くの珍奇な体験をしてきました。国内にとどまらず、世界各地で。そのプロレスをかみしめれば「じゅわっ...」とあふれ出る、心地よい何かがあります。それが『プロレスの味わい』。プロレスに興味のない方でも心配ご無用。モノは試しとかみしめてください。